「デザインで遊ぼう 仙台奥州街道建築たんけんガイドブック
―まち歩きからデザイン学習まで―」
2011年、「デザインで遊ぼう 仙台奥州街道建築たんけんガイドブック -まち歩きからデザイン学習まで-」を発刊しました。
本の内容は、昔の建物を楽しみながら見て歩けるマップ編と、関連したデザイン学習プログラムを提案するプログラム編とに分けて構成されています。
マップ編では仙台奥州街道のうちでも歴史的建造物が多く残っている北部と南部を中心に、建造物などの位置がプロットされた地図とそれらの建物のみどころを紹介しています。
プログラム編では、建築と子供たちの活動や手法を生かして、建造物のひみつや工夫を学んだり、デザインをするなど10編のプログラムが絵や写真を用いて楽しく構成されています。
発刊以来、マップ編やプログラム編ともに、小学校のデザイン学習などに活用されてきました。
今後も、子供たちがこの本とともにデザインで遊びながら、歴史的建造物を守っていくことの大切さに気づき、未来に生かそうとする心が育まれることを願っています。
「デザインで遊ぼう 仙台奥州街道建築たんけんガイドブック -まち歩きからデザイン学習まで-」
前文(抜粋)
ある日 堤町まちかど博物館で子供たちが見つけたものは 自分の体がすっぽり入るくらいの大きなかめ 「これはね、水をためておいて飲み水にするためのものなんだ これに水を汲んでくるのがおじさんたち子供の大事な仕事だったんだよ」
ついこのごろまで 水道のない暮らしがあったこと 子供が一生懸命働いていたことを知って はしゃいでいた子供たちは耳をそばだてました
人々の暮らしの知恵と工夫がいっぱい詰まっている昔の建物 その中でゆったり過ごす時間が 不便だけれど心豊かな暮らしがあったことを教えてくれます そして 長い時間を生き残ってきた昔の建物には 人や生き物にやさしい 環境を汚さない エネルギーを使わないなどたくさんの工夫がなされていることがわかります これらの建物から未来の暮らしや身の回りの環境をどうつくるのかを考えるヒントを学ぶことができるでしょう