デザイン教育体験ビデオで見る建築と子供たち
建築と子供たち提唱者のアン・テイラー博士(ニューメキシコ大学名誉教授/AIA名誉会員)が主宰するNPOスクールゾーンインスティテュート(SZI)では、コロナ禍においてオンラインで建築と子供たちを体験できる「建築と子供たちデザイン教育体験ビデオ」を制作しました。
ビデオは、テイラー博士によるイントロのほか、建築と子供たち定番の8本のプログラム、「視覚言語と概略図」「ポジティブフォームとネガティブスペース」「デザインの構成的原理」「建築公園-動機づけと筋書き」「植物の断面図と抽象化」「紙で作る自分の部屋」「ネズミの家」「地域や小さな町のプランニングと模型作り」により構成され、各ビデオにはその目的や内容、学習能力、具体的な手法等が掲載されています。
ネットワーク仙台と建築と子どもたちデザインLABO関西では、オンラインワーショップや、デザイン教育の普及と指導者の育成などに役立てようと、テイラー博士の承諾を得て、このビデオに日本語字幕を入れることになりました。
字幕制作は、酒井敦子さん(南フロリダ大学ジュディゲンシャフトオーナーズカレッジ教育専門准教授)、メリンダ・ワルシュさん(元小学校教師)、カタリーナ・サリナスさん(SZI、スペイン語教師)、永野ますみさん(建築家)、ネットワーク仙台、デザインLABO関西からなる日米の建築と子供たちチームにより、英語の文字起こしから、日本語への翻訳、字幕入れまで、2020年から約1年をかけて行われました。
デザイン教育体験ビデオの目的や内容、学習能力などについて解説するテイラー博士
各ビデオに含まれる内容
・タイトルとデザインの目標
・用語とコンセプト
・材料・用具リスト
・視覚的描写による補助
・各デザイン体験の説明・ガイドとプレゼンテーションの方法
・完成したプロジェクトの評価法
各ビデオに含まれる学習能力
・観察力と多角的感覚による発見力
・あるモノや場のデザインの必要性を見いだす能力
・仮説立案力
・データ収集力
・創造的問題解決力
・アイデアや思考を形にできる力
・アイデア検証と取捨選択
・価値判断とスチュワードシップ(管理・世話をすることができる)